RUP An Introduction 第3版が届く

Rational Unified Process, The: An Introduction (Addison-Wesley Object Technology Series)

UP関係の本は一通り入手していたつもりだったのだけれど、抜けがあることに気付き取り寄せてみた。第2版を持っていたようにも思っていたのだけれど、昨日事務所の本棚を確認したら持っていなかった。その代わり：

Rational Unified Process Made Easy, The: A Practitioner's Guide to the RUP (Addison-Wesley Object Technology Series)

翻訳：『ラショナル統一プロセス“RUP”ガイドブック―RUP実践者を成功に導く』

を持っていて、これと混同していたようである。

内容は、RUPの文字通り概要を説明していてとても参考になる。
ただ、OOA/Dの具体的な手法については全く触れられていないので、この知識を持っていないと本書で得た情報は全く無駄になる。OOA/Dの要素技術についてマスターした後で、これらの要素技術をどのように組織化してプロジェクトを運営するのか、というプロジェクト管理技法が本書のテーマである。

こういった改版版は旧版と比較するのが楽しみであるのだけれど、第2版を持っていないので諦めるしかない。第2版を取り寄せて比較してみるのも面白そうではあるけれども、業界の興味はRUPを通り越して、その先に行っていると思うので"気が向いたら"ということにしておく。

計画駆動型OOA/D開発プロセスは:

Unified Software Development Process, The (Addison-Wesley Object Technology Series)

翻訳：『UMLによる統一ソフトウェア開発プロセス―オブジェクト指向開発方法論 (Object oriented selection)』

Software Project Management: A Unified Framework (Addison-Wesley Object Technology Series)

翻訳：『ソフトウェアプロジェクト管理―21世紀に向けた統一アプローチ (Object Technology Series)』

によるUnified Process (UP)が原典である。このUPの商品版がRational Unified Prodess (RUP)であり、この(公式)入門書の最新版が、今回届いた『Rational Unified Process, The: An Introduction (Addison-Wesley Object Technology Series)』ということになる。
そういう意味で、『Unified Software Development Process, The (Addison-Wesley Object Technology Series)』や『Software Project Management: A Unified Framework (Addison-Wesley Object Technology Series)』と比較した差分が、「今風のRUPの考え」と意識しておけばよさそうである。