教科書

大学の授業やコンサルティングで困るのがSoftware Development Process(SDP)に関する良い入門書がないことである。もちろん、良書は沢山あるのだけれど、色々と問題がある。

  • 全体を網羅した本はとにかく分厚くなる。200ページ程度に収まらないと初学者には難しい。
  • 個別技術に対して深く追求しているものは多いが、全体をざっくりと俯瞰できるものがない。
  • 翻訳書は訳の問題があってお勧めしにくい。
  • ボクがお勧めしたい開発手順にピッタリのものがない。

特に最後の問題が深刻で、要するに"オレ流"に沿うものがないことが根本問題であるけれど、待っていても"オレ流"に沿うものが現れる可能性はきわめて低く、商売用に一冊書かなければならない状況にある。
そんな中、JavaWorldの連載も

Java World (ジャバ・ワールド) 2006年 5月号

Java World (ジャバ・ワールド) 2006年 5月号

の号で一段落したので、連載記事をまとめて教科書にすることを考えている。

この連載ではSDPに関して「Javaデザインノート」は27回から50回-計24回(2002年10月号から2004年9月号)、「XMLドリブン開発」は1回から16回-計16回(2005年1月号から006月5月号)の計40回取り上げている。
一回10ページとすると400ページ、雑誌記事の1ページが書籍の2ページに換算できるとすると、書籍換算800ページの分量である。まず、すべての記事をプリントアウトして、つらつら眺めているところ。

ここからエッセンスを抜き出し200ページぐらいに収めたい。
また、入門書から漏れるところもBoK(Body of Knowledge)的なまとめ方を行えればと思っている。