最近入手した本の第一印象

標準EJB 3.0プログラミング

標準EJB 3.0プログラミング

エンタープライズJavaもJEE5で一段落という感じである。何をするにもEJB3.0が基本となりそうなので、腰をすえてチェックしておきたいところである。仕様書とJEE5SDKを丹念に調べるのもよいけれど、時間の節約という意味で本書のような先行者による解説は役に立つ。JBossGlassfishの両方に対応。
ただEclipseNetBeansといったIDEJSFなどのWeb層については触れられていないので、こういった技術との連携は他の本でチェックする必要がある。

名人椿正明が教えるシステム分析・モデリング100の処方箋 (DB Magazine SELECTION)

名人椿正明が教えるシステム分析・モデリング100の処方箋 (DB Magazine SELECTION)

オブジェクト指向派にも非常に参考になるモデリング・ノウハウ集。
リポジトリ技術の得失は、今後も企業システム構築の重要な論点であり続ける。

Interface Oriented Design: With Patterns (Pragmatic Programmers)

Interface Oriented Design: With Patterns (Pragmatic Programmers)

UI指向設計かと思っていたら、本当のinterface指向だった。
切り口は悪くないと思うのだけれど、そのまま開発に利用できるとも考えにくいので、初学者がこれを読むと混乱が起きそうだし、かといって上級者は読むまでもない。中級者がヒントを得るにはよいかも、という微妙な特徴を持つ本である。

ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業(1)

ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業(1)

ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業(2)

ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業(2)

大学でソフトウェア工学の基本をどのように教えているのか参考にするために入手。
ソフトウェア工学の入門書として、これ以上のものはなかなか書けないという出来栄えであると思う。大学の情報系の学部では、コンピュータ・サイエンス系の切り口でソフトウェア技術を教える例が多いと思うけれど、実務に進んだ場合には今ひとつ役に立たない。実務家を目指す学生向けには本書のような切り口の方が得るものが多い。

要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?

要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?

実務家の経験則を形式知化した本という趣。著者がこの道のベテランであるためか、今風の切り口でないこともあり、また内容がてんこ盛りで、頭にすっと入ってこないような気がする。
実務の現場で実際にどのような要求仕様書を作っているのかということを知るのに、よいと思う。