最近入手した本の第一印象
Data Model Patterns: A Metadata Map (The Morgan Kaufmann Series in Data Management Systems)
- 作者: David C. Hay
- 出版社/メーカー: Morgan Kaufmann
- 発売日: 2006/07/07
- メディア: ハードカバー
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『Data Model Patterns: Conventions of Thought』の著者David C. Hayの新作は前作『Requirements Analysis: From Business Views to Architecture』の切り口を推し進め、Zachman Framework(の改良版)のアーキテクチャに沿ってメタモデルのパターンを定義している。メタモデルが整備されるとモデルをプログラムで扱うことが可能となり、その効果は色々あるけれど、ボクの切り口との接点ではプログラムの自動生成にも繋がる。要チェックである。
組込みソフトウェア開発のための オブジェクト指向モデリング (組込みエンジニア教科書)
- 作者: SESSAME WG2
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2006/06/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以前入手した『組込みソフトウェア開発のための構造化モデリング 要求定義/分析/設計からソースコード作成までソフトウェア開発上流工程の基本を構造化手法に学ぶ』のオブジェクト指向編。一般的なOOA/Dを土台に動的モデルの比重を高くし、組み込みに特有のTaskを導入するというオーソドックスな内容になっている。組み込み系の入門書だけではなく一般的なOOA/Dの教科書としても利用できそうである。
ただ、ドメイン分析を飛ばして要求モデリング(RUPの要求)から始まり、分析モデリング(RUPの分析)で事実上のドメイン分析を行う、最近よく見かけるアプローチになっているのはボクとしては違和感が残る。このアプローチだと要求モデリングでエンド・ユーザの目に見える表面的なUI上の振る舞いしかモデル化することができないのでユースケースのパワーを活かしきることができないと思うのである。
とはいえ、このあたりは流派の違いとも言える。企業システム向けの方法論であるRUPの場合には要求の前にビジネス・モデリングがあるのだけれど、組み込みの場合には複雑なドメイン・モデルを持たないことが多いとすればUI分析駆動的なアプローチとして要求分析から始めた方がバランスがよいという経験則があるのかもしれない。
- 作者: 加藤正人
- 出版社/メーカー: ソフトリサーチセンター
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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ビジネス・プロセス・モデリングを開発を進めているRelaxer5のコンポーネント・フレームワーク上でのコンポーネントの組立て方式の参考にするために入手してみた。入門書としてはなかなかよくまとまっていると思う。
ただ、深い内容を知りたい場合には以前入手した『Essential Business Process Modeling』の方がよさそうなので、そちらをチェックすることにした。
ITプロジェクトの「見える化」下流工程編 (SEC BOOKS)
- 作者: 情報処理推進機構(IPA),ソフトウェアエンジニアリングセンター(SEC),日経コンピュータ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/06/17
- メディア: 単行本
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ソフトウェア工学では、元々の工学的なアプローチとしてソフトウェア開発の進捗や成果物の品質を計測を行うための研究が行われており、これを最近流行りの言葉で表現すると「見える化」ということになる。このため本書のタイトルが『ITプロジェクトの「見える化」』というのは正しい。
とはいうものの「見える化」という言葉には、開発者自身が自発的に今すぐ現場で使えるベスト・プラクティスというニュアンスが多分に含まれていると思うのだけれど、そういう意味での手ごたえは弱いような気がする。プロジェクト管理者が用意したチェックシートに、開発者が作業時間を割いて情報を入力するのは、あまり「見える化」っぽくないのである。
とはいうものの、こういった形でソフトウェア工学の成果と実務の接点についてまとめられている本は貴重であり、手元に置いておけばなにかと役に立つのではないかと思う。
- 作者: 荒木啓二郎,張漢明
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2002/11/01
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コンポーネント技術やメタ・モデル技術におけるモデル検証において、このような技術が実用化できそうな気配があるので、入門書を入手してみた。
プログラムの証明は今でも実用にいたっていないのか、証明抜きの「仕様記述」が現実解のようで、教科書もタイトル通りそのような内容になっていた。
結論としては、CBD的にはCatalysisのDbCからアプローチしていくのが良さそうという印象を持った。
- 作者: C.J.Date,藤原譲
- 出版社/メーカー: 丸善
- 発売日: 1997/03
- メディア: 単行本
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An Introduction to Database Systems
- 作者: C.J. Date
- 出版社/メーカー: Addison Wesley
- 発売日: 2003/07/22
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以上2冊、定番本Dateの『An Introduction to Database Systems』を揃えてみた。
今まで第3版(邦訳)、第4版、第5版は入手済みなので、第6版(邦訳)、第8版となる。よく見たら第7版が抜けているので気が向いたら買うかもしれない。
第8版では、XMLデータベースやWebに対する項が登場している。第3版では、階層型データベース、網型データベースが関係データベースと肩を並べて論じられていたので隔世の感がある。
- 作者: Cal Henderson
- 出版社/メーカー: O'Reilly Media
- 発売日: 2006/06/15
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一般的な業務システムを構築するための留意点をWebシステムの文脈で解説している。スケーラブルもその一部だけれど、全体的には"業務システム"構築技術一般を扱っている。ぱっと見た感じではなかなかよい内容ではないかと思う。
Webシステムからこの世界に入ってきた人は、UI設計とDB設計だけで簡単にシステム構築ができるような錯覚を持っているケースも多々あると思われるのだけれど、実際には多岐に渡る細かな技術の集積が必要なのであり、Webシステムの知識よりもそちらの知識の方が量が多いともいえる。
とはいえ、近年はマシン性能や回線性能が飛躍的に向上した結果、それなりの規模のシステムであれば、それなりの設計でも実用的な速度で動いてしまったりするので、スケーラブルであることの必要性を感じる機会はなかなかないかもしれない。"業務システム"という意味では、スケーラブルであることよりもセキュリティや信頼性の技術の価値は相対的に高くなっている。
Structure and Interpretation of Computer Programs (MIT Electrical Engineering and Computer Science)
- 作者: Harold Abelson,Gerald Jay Sussman,Julie Sussman
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 1996/07/25
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定番本なので一応入手。こういう本は学生の時にじっくりやっておくと後々効いてくるのではないかと思う。
- 作者: 淺田克暢,岩崎哲也,青山行宏,キヤノンシステムソリューションズ株式会社数理技術部
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: 単行本
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- 作者: 藤井一良
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2005/07
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適正在庫のテクニック―すぐに実践できる現場のための在庫理論APIM
- 作者: 勝呂隆男
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2006/03/01
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- 作者: 勝呂隆男
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2005/01/01
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パソコンを使った在庫管理の正しいやり方―在庫管理・分析のやり方から資金調達力の出し方まで
- 作者: 野村郁夫
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2002/12
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- 作者: 佐藤知一,山崎誠
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2004/12/01
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- 作者: 新工程管理研究会
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2004/02
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以上は、在庫関連の業務知識の資料として入手。直接利用する機会はないのだけれど、演習問題などのネタとして。