Ship it!

Ship it!: A Practical Guide to Successful Software Projects (Pragmatic Programmers)

Ship it!: A Practical Guide to Successful Software Projects (Pragmatic Programmers)

最初のTipが、「Choose your habits」というのがよい。

アジャイル開発の主張点はいくつかある。コミュニケーション重視、個人のやる気重視、不要な成果物(在庫というメタファーがぴったりくる)の敵視、といったところが主流の切り口であるけれど、ボクは少し主張点から外れているように見えるこの「習慣」という切り口が非常に重要であると思う。

開発者個人が楽しく過ごせる「習慣」の成果物を合わせると、自然に製品のリリースが出来上がっているというのが理想である。この理想を実現するためには、開発者の習慣とプロジェクトの目的をリンクさせるための「しかけ」が必要である。
この「しかけ」として、本書ではTechniques、Process、Infrastructureという3つの枠組みから構成される開発プロセスフレームワーク上の具体的な内容について提案をしている。

プロジェクトの開発プロセスフレームワークというとPMBOK的な切り口での精緻化の方向に進んでしまいそうだけれど、そうなると現場での利用がとたんに難しくなる。
本書のような切り口でのアプローチが面白そうである、などと思いつつ、もう少し読み進めるつもり。